本格SF長編:「虚空航路」公式ウェブサイト

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本格長編SF小説-虚空航路公式ウェブサイト

今から約100年後の未来――。
スイス・CERNで起きた実験事故が、世界を崩壊させた。
大地は裂け、海は蒸発し、そして――「重力が漏れ始めた」。
生き残った人類は、AI〈シヴァ〉が支配する都市に閉じ込められ、
滅びの時をただ待つだけの存在となっていた。
そんな中、科学者たちは最後の賭けに出る。
地球脱出計画〈Z計画〉――“第二の地球”を探し出し、人類を未来へ送り出す壮大なミッション。
若き物理学者パウロは、生まれながらの疾患を補うモバイルスーツを纏い、
孤独な研究の果てに、“時間を越える理論”に辿り着こうとしていた。
だが、その理論は、宇宙の根幹に触れる“何か”を揺り動かしてしまう。
一方、植物学者ミノル博士の娘ナミは、
滅びゆく地球で、最後の希望――宇宙船〈ノヴァ〉の完成を見守っていた。
だが、地殻の崩壊はすでに始まっており、
カウントダウンの針は、誰にも止められない。
〈ノヴァ〉は無事に出港できるのか?
ナミはその航路に乗り、“未来”へと辿り着けるのか?
科学と信仰、記憶と時間、そして人類の矜持が交錯する――
虚空を越え、“希望”を賭けた旅が、今、始まる。

著者略歴:

子供の頃にアシモフやクラーク、ブラッドベリといった古典SFに出会い、宇宙や未来の在り方を想像することが日常の遊びになった。高校時代にはすでに『虚空航路』の原型となるアイデアを書き留め始め、以後、時間理論や宇宙物理、AI研究の動向を追いながら少しずつ物語を膨らませてきた。
現在は占い師として、人が何を信じ、どんな選択を重ねて未来を形づくるのかを日々目にしている。その経験は、科学的テーマを扱う物語に“人間の弱さと強さ”を織り込むうえで大きなヒントになっている。
SFは難しい理屈の先にある「人がどう生きるか」という問いでもある――そんな思いを胸に、読者と未来を共有できる作品づくりを目指している。『虚空航路』は、長年温めてきた構想を結晶させた、著者のライフワーク的シリーズである。

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